05384-190119 入試監督の心がけ
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大学教員の業務の一つに「入試監督」があります。
受験生が安心して力を発揮できるよう公正に実施し、不正を未然に防止し、万が一不正行為があった場合は迅速に適正な手続きをとる。繊細かつ神経を使う業務です。
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shio.iconが心がけていることは主として3つ。
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1. 試験開始時、第一声で挨拶をする。彼らの目を見ながら「おはようございます」。そうすると受験生の多くは小さい声で「おはようございます」と応じます。彼らが言葉を発することによって、内に溜まった緊張感が抜け出ます。やはり人間、挨拶大切。挨拶によってコミュニケイションのチャンネルが開かれます。試験監督と受験生一人一人との間に「対話」が始まるのです。受験生が一気に安心する瞬間です。
2. 諸注意や作業手順を指示する際、出来るだけ問いかけます。それも可能な限り肯定形で。そうすると受験生たちは言葉は発せないものの、目で答えます。監督者との間にすでに対話のチャンネルが開かれていますから、それを使って目で訴えてくる。「私は大丈夫です」、「僕はOK」と。shio.iconの問いに対してしっかりと答えを返してくる。それを監督者が目やうなづきや言葉で受け止めることによって、受験生の安心感が高まる。落ち着く。試験開始まで、さまざまな指示をしますが、それがすべて一方的な「指図」ではなく、「対話」を構成し、試験監督と受験生との間に、信頼感と連帯感を醸成します。不正行為もしにくくなるのではないでしょうか。
3. 試験開始後、shio.iconは終始、全体を見渡しながら、軽くsmile。口角を上げて優しく見守ります。時々受験生が目を上げる。目が合います。「大丈夫。落ち着いて。」と目で伝えます。受験生はまた解答に戻ります。
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試験時間中、受験生が頻繁にトイレに行ったり、気分が悪くなったり、突然嘔吐したり、というさまざまな現象が報告されています。その多くは心因性なのではないでしょうか。極度の緊張がそれを招いているのではないでしょうか。shio.iconは専門家ではないからその辺の因果関係はよく存じませんが、上記のように、受験生ができるだけ平常心でいられるように心がけています。その結果、毎年、終日試験監督をしていて、そのような現象に遭遇することがありません。
入試監督を担当するときの心がけ。
それが意味あるかどうかはわからないけれど、ルールの範囲内で僕にできることはできるだけしたいから。
今年もそろそろ入試シーズン。
成蹊大学を訪れる受験生のために微力を尽くします。
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